| 作曲 | ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750) |
|---|---|
| BWV番号 | BWV 847 |
| 調性 | ハ短調 (C minor) |
| 作曲年 | 1722年(ケーテン時代) |
| 構成 | プレリュード + フーガ |
| 難易度 | 中級(プレリュード)、中級〜上級(フーガ) |
Prestoのテンポを想定した、激しい情熱と技巧を要する2声の楽曲。全38小節、休むことなく疾走する16分音符が特徴。第1番の瞑想的なハ長調プレリュードとは対照的な性格を持つ。
Period I (mm. 1-14) │ 主調→属調領域(C minor → Eb major)
│ トニックペダル mm.1-6
Period II (mm. 15-28) │ 平行調から主調への回帰
│ ドミナントペダルへの展開
Period III (mm. 29-38) │ カデンツ的終結
│ G pedal (mm.29-33) → C pedal (mm.34-38)
│ ピカルディ終止(最終和音はC major)
m.1-4: Cm(i) → G7(V7) → Cm(i) → Bdim7(vii°7)
m.9-14: Bb7(VII7) → Eb(III) → Ab(VI) → G7(V7) → Eb(III)
m.36-38: Cm(i) → Fm(iv, plagal) → C(I, Picardy)
3声のフーガ。29小節と比較的短いが、緊密な対位法と劇的な展開が特徴。最終2小節まで各声部の独立性が保たれる。
C から始まり、G を強調し、E♭(mediant)で終結 ↓ 激しい跳躍と半音階的装飾を含む
アルト → ソプラノ → バスの順で主題が提示。ソプラノは属調(G minor)で応答。
E♭ major への転調。主題冒頭動機の模倣と下行音階。
対主題の二重対位法的展開。G minor でアルトに主題再登場。
ソプラノに最終主題提示。C ペダル上での終結、ピカルディ終止。
| 観点 | 第1番 C major | 第2番 C minor |
|---|---|---|
| 調性格 | 明朗・純粋 | 暗い情熱・劇的 |
| プレリュード性格 | 瞑想的(アルペジオ) | 激情的(走句) |
| フーガ声部数 | 4声 | 3声 |
| 終止 | 同主調 C major | ピカルディ終止 |